痛みと原因について-内臓編 第三回

 皆さん呼吸器の不全は、洞の問題、喉がひりひりする、耳の問題といったものから、気管支炎、喘息、肺炎といった広範囲の症状を引き起こします。それから患者様が洞の問題と関連した前頭部の痛みを訴えることがよくあります。また、肺のあらゆる炎症過程で、酷い咳や肋間神経痛が生じることもあります。

これらの全ては呼吸を楽にし、より効率的にすることを目的としたテクニックによって改善されると信じております。

さて今回は胸椎3番 「呼吸器症候」 についてご説明します。呼吸器(肺)に関連した症候や徴候には以下のものがあります。

「慢性的な風邪」 「洞のうっ血」 「肩の痛み」 「鎖骨の制限(頭の上に両手を挙げられない)」 「息切れ」 「慢性的な咳や声のかすれ」 「側頭部の痛み」 「洞性の頭痛」 「横隔膜の痛みや痙攣」 等です。

私の施術院でよくあるケースなんですが、腰の痛みを訴えてかなりの治療院巡りをされ、私の所に来られるんですが、どの治療院でも腰を中心にアプローチされており、全く改善がみられない場合、私は横隔膜の検査をします。

そのような患者様は、上半身が必ずといっていいほど前に傾いており、姿勢が悪いことに気付きます。いわゆる 「前傾姿勢」 なのです。腰の痛みにより、上半身を真っすぐに出来ないのです。これは横隔膜の制限(固定)から起こっており、この制限(固定)を解放すれば自然と上半身は真っすぐになり腰の痛みも消えるわけです。

この様に骨格異常からの痛みだけではなく、内臓反射が引き起こす場合が多いのです。腰の痛みや頭痛(側頭部中央の痛み)、副鼻腔性頭痛等は洞の問題を解決することで楽になります。こういった症状を訴える患者様には、呼吸器症候の施術を行います。

私はあらゆる問題に着手し、患者様の明日への健康をお約束致します。

 

次回、胸椎4番につづく・・・・・・・

痛みと原因について-内臓編 第二回

 今回は胸椎2番について説明します。胸椎2番は心筋に繋がっており、現代社会もっとも多い症候(心筋症候群)ではないでしょうか。患者様の中心は60歳前後ですが、80歳以上の高齢でもみられ、最近では30歳後半から40歳代にも増えており、若い層での増加は肉類中心の食事や運動不足、会社でのストレス等が原因と思われます。

心筋梗塞、心筋の壊死の原因は前回説明しました冠状動脈がつまってくる為です。冠状動脈は心臓をとりまいている血管で、心筋に酸素と栄養を運ぶ大切な役割をしています。冠状動脈がつまるとその先の心筋は酸素不足になり、徐々に心筋細胞が死滅していきます。

心筋細胞が壊死すると、血液の流れが悪くなり、胸の痛み胸の圧迫感息苦しい感じ等を起こしてきます。この状態を 「狭心症」 といいます。血管がつまったり血管狭窄の原因は、動脈硬化がみられ、高血圧、喫煙、ストレス等から血管の内側(内皮細胞)が剥がれて、血小板が付着しコレステロールが溜ってくると血管の狭窄がひどくなり、アテロームという塊りが出来てしまいます。

大きな原因として、高血圧、喫煙、高コレステロール血症で主に、食事内容に関係しています。脂肪とカロリー高目の食品の摂り過ぎに注意して下さい。喫煙者には辛いでしょうが、たばこも出来れば止めたほうが良いかと思います。

健康診断で、尿酸値や血糖値、肝機能、コレステロール値でひっかかった方は要注意ですよ!  上記の症状や心あたりのある方は、心筋症候として施術させて戴きます。

チェック症状(背中の中央部から骨盤までの痛み・左胸部痛・食道炎・横隔膜の異常・左拇指球痛・呼吸困難等)

心筋からの反射でも色んな痛みや症状がでるわけです。私はカイロプラクティック療法で2、3回施術し、痛みや違和感が残るようであれば内臓反射を疑います。

               

痛みと原因について-内臓編 第一回

今回より痛みと原因について 内臓編を12回にわたり連載いたします。

    従来のカイロプラクティックでは、背骨の矯正および骨盤の矯正や頭蓋骨調整のみが主流を占め、あるいはまた骨格構造のみが注目されつづけてきました。しかし、内的な疾患(内臓疾患)にも眼を向けて内外、両因的に施術ができ、同時にカイロプラクティックの本流である自然治癒を目指して、より多くの患者さまを施術することが可能になると自負しております。

 皆さん、首の骨(頸椎)を除く背骨、いわゆる胸椎の骨の数が何個あるかご存知ですか・・・・? 腰の骨(腰椎)5個を含め合計17個で形成されています。そして、その一つ一つに内臓反射があり、歪みやズレが起こると身体の臓器に機能亢進、機能低下による、内臓疾患があらわれるのです。

それでは今回、背骨(胸椎)の一番上、首の付け根下1番から説明させて戴きます。胸椎1番は、冠状動脈に繋がっています。胸の中央部、胸骨部と左側の肩と腕に激しい痛みを伴い、左の首(左頸椎)に放散痛がでることがあります。また、不安感を持つのは心臓の問題の徴候なのです。汗をかいたり、時には吐き気がするかもしれません。それにより、呼吸困難を訴えて、嚥下時(物を飲み込む動作)に痛みがあるか、または嚥下が不可能になります。最悪の場合、気絶することもあります。

患者さまは、左肩甲骨に痛みがあったり、左親指付け根(拇指球)を押すと痛みます。上記のような症状がある場合は、心臓の冠状動脈症候群として施術させて戴きます。

  このような症状がでたからといって決して心臓、冠状動脈に異常があるわけではなく、機能亢進、機能低下による自律神経の不都合、乱れからくる場合がほとんどなのです。カイロプラクティック療法(CMRT)の検査によっては重大な問題をかかえてる患者さまもいらしゃいますので、その場合は速やかに医療機関へご紹介致しますので、安心して施術を受けて下さい。

このように、背骨の歪みやズレからくる痛みだけではなく、ストレス、過剰労働、睡眠不足、暴飲暴食等から内臓反射がおこり、自律神経の乱れにより身体の不調が起こることを理解して戴ければ幸いです。