痛みと原因について-内臓編 第二回

 今回は胸椎2番について説明します。胸椎2番は心筋に繋がっており、現代社会もっとも多い症候(心筋症候群)ではないでしょうか。患者様の中心は60歳前後ですが、80歳以上の高齢でもみられ、最近では30歳後半から40歳代にも増えており、若い層での増加は肉類中心の食事や運動不足、会社でのストレス等が原因と思われます。

心筋梗塞、心筋の壊死の原因は前回説明しました冠状動脈がつまってくる為です。冠状動脈は心臓をとりまいている血管で、心筋に酸素と栄養を運ぶ大切な役割をしています。冠状動脈がつまるとその先の心筋は酸素不足になり、徐々に心筋細胞が死滅していきます。

心筋細胞が壊死すると、血液の流れが悪くなり、胸の痛み胸の圧迫感息苦しい感じ等を起こしてきます。この状態を 「狭心症」 といいます。血管がつまったり血管狭窄の原因は、動脈硬化がみられ、高血圧、喫煙、ストレス等から血管の内側(内皮細胞)が剥がれて、血小板が付着しコレステロールが溜ってくると血管の狭窄がひどくなり、アテロームという塊りが出来てしまいます。

大きな原因として、高血圧、喫煙、高コレステロール血症で主に、食事内容に関係しています。脂肪とカロリー高目の食品の摂り過ぎに注意して下さい。喫煙者には辛いでしょうが、たばこも出来れば止めたほうが良いかと思います。

健康診断で、尿酸値や血糖値、肝機能、コレステロール値でひっかかった方は要注意ですよ!  上記の症状や心あたりのある方は、心筋症候として施術させて戴きます。

チェック症状(背中の中央部から骨盤までの痛み・左胸部痛・食道炎・横隔膜の異常・左拇指球痛・呼吸困難等)

心筋からの反射でも色んな痛みや症状がでるわけです。私はカイロプラクティック療法で2、3回施術し、痛みや違和感が残るようであれば内臓反射を疑います。