今回は胸椎6番「膵臓症候群」の説明をさせて戴きます。
膵臓の代表的な問題は、膵臓が自分でつくる消化酵素(膵液)で、自分自身を消化するのが「膵炎」、膵臓に発生する悪性腫瘍が「膵癌」です。それから、血液中の糖分、つまり血糖が慢性的に過剰な状態になりやすい体質を「糖尿病」といい、日本人の約10%がこの体質を持っていると言われてます。
まず「膵炎」の主な原因は胆石とアルコールの多飲であるか、ときに外傷、また手術など腹腔内をいじると起こることがあります。膵炎がなぜ起こるのかは不明であるものの、膵臓の消化酵素により、膵臓自体が消化される為と考えられます。膵臓の消化酵素トリプシノーゲンは、胆汁によりトリプシンとなり活性化され、消化酵素としての機能(タンパク質の分解)を発揮します。その為、胆石があって胆汁が膵管に逆流すると、膵炎が起こると想定されています。しかし、胆石のない膵炎も少なくありません・・・・・・・ 膵炎には急性と慢性膵炎があります。
次に「膵癌」の原因は不明である。慢性膵炎と膵癌の因果関係も胆嚢炎(たんのうえん)と胆石との関係ほどはっきりしていません。
早期の膵癌は症状がほとんど無く、発見されにくい癌の1つとされてきましたが、超音波やCTまたは、癌検診PET(ペット)で発見可能になりました。
糖尿病は、遺伝的傾向を持った人に、肥満、過食、大酒、運動不足等が加わって発病することが多いが、遺伝的傾向や背景もはっきりせず突然発病することもあります。いずれも、食べた物が十分に身体で利用される為に必要な「インスリン」という膵臓でつくられるホルモンの働きが不足して起こります。インスリンは肝臓や筋肉、脂肪組織等の全身の組織の糖・タンパク・脂肪代謝の調節に重要な働きをしているが、その不足は特に、筋肉や脂肪組織の細胞への糖分(グルコース)の取り込みを低下させて、肝臓から血中へのグルコースの放出を促進して、高血糖をもたらすのです。
また、種類ですが①インスリン依存型糖尿病と②インスリン非依存型糖尿病に分けられ、①は若年者の発病例に多く、②は成人になってから発病することが多いのです。
インスリン注射を必要とする依存型の患者様は少なく、大部分が非依存型のタイプがほとんどなのです。インスリン非依存型糖尿病は、食事療法や運動療法だけで十分な治療効果を期待でき、治療上必ずしもインスリンを必要としません。*血糖値が180以上ある方は要注意ですよ!!
糖尿病患者に対し、守らなければならないことは次の通りです。
糖尿病は、地位、財産、体格に関係無く誰でもかかり得ます。痩せている人、太っている人、丈夫な人、虚弱な人、誰にでも同じように起こります。
病院に来られる患者様の90%は、首、肩、背中等の痛みを訴えてやって来ます。糖尿病と診断されて来院する患者様は1人もいませんが、足の指や足首に腫瘍ができてやって来る人は多くみられます。糖尿病の治療には必ず守らなければならないことが多くありますが、まず第1は糖分の摂取を減らすことです。できる限り速やかに糖分を摂らない様にする為に、生キャベツと高タンパク食品及び炭水化物含有量の低い食品を摂らせる様にします。
この糖分制限の為には、非常に厳しい食事療法が必要ですが、同時に患者様の健康を守る為にビタミン、特にB群ビタミンを摂取させる様にします。そして血糖値の正しいコントロールの為に尿検査を1日に数回行わせます。また、この様な患者様の中には、インスリンやオラナイズの様な経口錠剤を使用している人もいることを忘れてはなりません。患者様が肥満の場合には、カロリー制限をして正常な体重にする様に指導しますが、決して血糖値を下げすぎない様に注意します。血糖が下がるのは血糖過剰になったり、アセトンのコントロールが悪くてアシドーシスになったりするのと同じくらい危険だからです。
食後2時間以内の消化異常、量の多い臭いのきつい便、身体がいつもかゆい、頻尿、食べても痩せる、視力異常、怒りっぽい、1日に何度も食事を摂る、背中の中心が痛い等で心あたりのある方は「膵臓症候」の可能性が高いですので、お早目の施術を・・・・・・・・