痛みと原因について-内臓編 第八回

朝晩すっかり寒くなりましたね!皆さん、如何お過ごしでしょうか?今回は、胸椎8番「肝臓症候群」の説明をさせて戴きます。

肝臓は、人体の中で最大の「腺」であり、消化に重要な意義を持つ胆汁を産生して総胆管を介して十二指腸に送り出します。また、門脈によって送り込まれた血液中の糖分をグリコーゲンに変えて貯蔵し、これを随時、血液中に供給します。

肝臓は肉眼的には斑点のある暗褐色で、手で触れると凹む程度のかたさがあり、重さは、男子1000~1300g、女子900~1000gで、体重の約1/50に相当します。肝臓は横隔膜のすぐ下にあって腹腔の上右側部を占めており、楔形で上下方向の厚さは右端で最も大きく、左方ほど小さくなり、左後上方の末端部で結合組織性の繊維付属で終わっています。

その他、肝臓は血中の有毒物質を取り除いて、骨髄で赤血球の生産に必要な物質や血液凝固を防ぐヘパリン等を血液中に送り込みます。また、ビタミンの貯蔵や免疫物質の生産にもあずかると言われています。

肝臓は、左葉と右葉とに区別します。左葉は正中線より左方にある部分で小さく肝臓全体の1/4にすぎず、左葉の尖った外側端は、しばしば萎縮して繊維付属をなします。右葉は右方にある部分で大きく、更に以下の様に分類されます(但し、明白な境界は下面のみ)。

方形葉・・・前方にあり、臍静脈溝、胆嚢か及び肝門に囲まれて四角形をしています。

尾状葉・・・後方にあり、大静脈溝、静脈管か及び肝門の間にあって強く突出し、網嚢の前庭を充たします。

この様に人体最大の臓器、肝臓に機能低下や機能亢進が起こると下記の症状が現れます。。。

全身がだるく、痛み、何もかも悪く感じる。前方の右第3肋骨、後方の肩甲骨内側の痛み、その場所を圧すると激痛がある。全臓器の機能異常。頭頂痛(頭のてっぺん)。前頭中央部(おでこ)の痛み。上腕二頭筋の痛み。膝の内側の痛み。右手の水かき部分の痛み。右鼠径部(股関節近く、足のつけね)の痛み。その他、筋や関節の痛み。運動や感覚の機能の失調。ストレスによって悪化する上部胸椎(背骨)の痛み等・・・・・・・・・

肝硬変はしばしばアルコール依存症によって生じるが、門脈システムを通る心臓への血液循環路の幾つかが失われてしまうので、血圧が上昇する。また肝臓は、胆汁産生の役割も担っているので、胆嚢と密接に関連していて、進行した肝臓疾患に伴って見られる黄疸の原因となります。疾患の初期段階の症状は、睡眠パターンの変化や意識障害くらいなものである。タンパク質の変換に重大な影響が及ぶと、筋の弱化が起こることがある。胆汁の放出が不十分になると、脂肪の消化に異常が生じます。

大切な臓器、肝臓を労って健康管理を行って下さいね!上記の症状のある方はご相談下さい。。。