四十肩・五十肩の中でも、最も重い症状を「凍結肩」と言います。その名の通り、肩が凍結した様になり、微小な動きにも激痛が伴い、寝返りをうつことも困難になります。突然始まった軽度の症状でしたら、自然に治まるケースもありますが、凍結肩になると自然に治ることはまず考えられません。。。むしろ、連鎖的に痛みが拡がっていくこともありますので、十分注意が必要です。
四十肩・五十肩はスポーツによる脱臼、亜脱臼、肩の筋肉のオーバーユースによる筋や腱の炎症が似通っている面もありますが、原因は全く異なっています。四十肩・五十肩は、どちらかといえば、あまり筋肉を使っていない運動不足気味の中高年によくみられると思います(笑) それは、運動不足の中高年ほど内臓脂肪が蓄積されているからだといわれています。。。
人間は加齢に伴い、内臓や血管のまわりに脂肪が付きますが、肋骨の周辺に付いた内臓脂肪によって肋骨が拡張して、肩甲骨との間のスペースが狭小化して、肩を動かす上で重要な働きをしてる肩甲骨の運動が制限を受ける様になり、今まで通りに肩を動かしているうちに、やがて激しい痛みが生じる訳です。。。これが、四十肩・五十肩の主なる原因であるといわれています。従って、運動不足の中高年に多発する傾向が強いのです。
肩甲骨との間、肩関節のスペースの狭小化はスペース内を流れている血液やリンパ液、関節周囲の諸組織にも影響を及ぼすのです。血管が圧迫されてうっ血状態になったり、リンパ等の組織の流れが滞留し、痛みが出て来るケースもあります。特に重度の四十肩・五十肩は、血液リンパだけでなく、関節の潤滑油の役割を果たす滑液が存在する滑液包やその周囲の腱までが炎症を起こしている場合が多く、凍結肩に至っては肩周りの関節、筋肉の大半が炎症を起こしてるケースが多いのです。。。
日頃から痛む場所をアイシング(冷やす)することを、お勧めします。。。整骨院や整形外科等は、ホットパックで温めるのが主流ですが、このブログをご覧の方は冷やされてみて下さいね。。。また、動かない箇所から少しずつ可動域を増やして見てください!!!カイロプラクティックではこの他、運動回復(モービリゼーション)や関節矯正、PNFを施し患者様にご負担の無い施術を行っております。